めまい

めまいや耳鳴りなどを感じると非常に恐くなりますよね。

実際にめまいを経験し、『もしかして脳が悪くなった!?』と脳神経外科を受診する患者様も非常に多いです。

しかし、検査をしてみると『何も問題ないですね!』なんて言われて、『お薬出しときましょうか。』となるパターンが多いです。(何も問題ないのに、お薬飲むんですか?)

そして、次に言われることが『自律神経失調症』です。
過度なストレスや頭蓋骨の歪みなどが原因で起きる!と言われる患者様が多いのではないでしょうか?

自律神経が失調している場合、最も有効な方法は『運動』になります。しかも、有酸素運動が効果的です。これは、鍼治療や他のどんな方法よりも自律神経の機能を高めてくれます。

さて、めまいを感じている患者様に質問です。
今、あなたはひどいめまいを感じています。その原因は自律神経の機能が落ちていると言われました。自律神経の働きを最も安全に、しかも効果的に高めてくれるのは有酸素運動です。

今から『30分自転車を漕いで来なさい!』とか、『今から30分ジョギングをしてみましょう!』とか言われてめまいが改善すると思いますか?終わった頃には、自律神経の働きは確実に高まっていますよ?

この提案で、『治るわけがない』と感じた方は正解です。

そもそも、『自律神経失調症』という病気はありません。でも、病院は診断名をつけなければいけないため自律神経が関わっていそうな症状が出ているけど、原因がはっきりしないもの全般を自律神経失調症としています。

もし、自律神経の機能自体が弱くなっているのであれば、生命維持も困難になってきます。

では、当院のめまいに対する考え方ですが、自律神経が関わっているのは事実だと考えています。

小野は脳神経外科で5年間、めまいを発症した患者様で脳に問題がない患者様を治療、観察してきました。

その結果、2タイプの問題があることがわかりました。

1つ目は、首を動かした際にめまいが起きるパターン。

2つ目は、立った時にふらつきが起きるパターンです。

当院が行うM-Testで全身のチェックを行った際、頚椎近くに負荷がかかるような身体バランスになっている患者様ほど、首を動かした時にめまいが誘発されます。

頚椎の横には星状神経節などの自律神経の束や、副交感神経である迷走神経があります。また、頭部の感覚を担う大・小耳介神経や大後頭神経などが頚椎脇から出ています。

頚椎にストレスがかかる状態になっている時、これらの神経に負荷がかかりめまいや耳鳴りが誘発されることが多いようです。

そのため、治療では頚椎に負荷がかからないように、頚椎につながっている筋肉、筋膜を弛めていくことを目的に加療します。

鍼治療では筋肉の柔軟性を一時的に高めることができ、施術後には動かしてもめまいが誘発されなくなります。

次に、立った時にフラつきを感じる場合。

これは平衡感覚機能が落ちている場合、背中〜下肢の筋肉のこわばりによりふらつきを生じている場合があります。

平衡感覚機能の低下は突然起きるということはあり得ないのでトレーニングにより平衡感覚機能を高める必要があります。

このトレーニングは病院でもできますので、保険診療の範囲内で受診されることをお勧めします。

背中〜下肢の筋肉のこわばりが原因で起きるふらつきの場合、そのこわばりのある筋肉の柔軟性を高めていく必要があります。

レントゲンやMRIなどの最新医療機器でも見ることができない筋肉のこわばりですが、M-Testで簡単にチェックできますので、ふらつきの原因に直接アプローチすることができます。

鍼灸治療を受けるとしばらくの間、筋肉の柔軟性が高まります。

めまいが誘発されない身体バランスで活動を続けることで、身体に負担にならない身体を手にいれることができます。

『頚椎やその周囲の神経系の負担を軽減する治療』は、頚の周りをほぐしていくことではありません。

身体全体を詳しく分析し、初めて『めまいの原因になっている頚椎付近へのストレスの原因になっている身体バランスの乱れ』がわかります。

この記事を読んだから頚をほぐしてみるということは避け、あまり無理に動かさず専門家にご相談くださいね。