腰椎椎間板ヘルニア

医療機関でヘルニアと診断される患者様は多いと思います。

✔︎ 立っていると痛みが生じる
✔︎ 片足、もしくは両足に痛みや痺れがある
✔︎ 歩いていると足にビリビリとした痛みが出てくる
✔︎ 足の裏がビリビリして砂利道を歩いているような感覚になる
✔︎ 足に冷感や熱感を感じるが触っても冷たくない

きっと、このようなお悩みで医療機関を受診されたと思います。

そしてレントゲンやMRIを撮った結果、椎間板ヘルニアと診断を受けたのではないでしょうか?

人間の身体は脊椎(背骨)が支えています。脊椎の前方に椎体、椎体と椎体の間に椎間板があります。

椎間板は椎体の間でクッションの役割を担っており、背骨にかかる負担を軽減してくれます。

椎間板ヘルニアは椎間板の一部が正常な位置から飛び出し、脊髄や神経を圧迫するために上記のような症状を引き起こすと言われています。


さて、椎間板ヘルニアの原因ですが、日本の整形外科学会が発表している治療のガイドラインでは椎間板の変性や遺伝的背景によって発症するとされています。

遺伝的背景には様々な遺伝子が関与していると言われていますが、椎間板の耐久性などは遺伝子によって決定されるためある程度納得ができます。

しかし、ヘルニアになりやすい遺伝子を決定させるには至っていない点やエビデンス(科学的根拠)レベルの高い論文がないなど、遺伝子とヘルニアを結びつけるには根拠に乏しい一面もあります。


椎間板を変性させる多くの要因は以下のものが挙げられます。

・日常生活の動作が引き金となるもの

・椎間板の老化

・骨の老化

・姿勢の悪さなどからくる椎間板への負荷

・急な外的圧力による椎間板への負荷

急な外的圧力による椎間板への負荷の場合は外傷性で、しばらくの安静や入院加療などが必要になります。

しかし、ほとんどのヘルニアは障害と呼ばれ、徐々に負荷が積み重なって発症し、予防が何より大切になります。


椎間板ヘルニアの治療は、日本では保存療法と手術療法が選択されています。

日本整形外科学会では、
1.NSAIDsと呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬や筋弛緩薬などの薬物療法
2.神経ブロック
3.理学療法(牽引や温熱治療など)
4.手術療法
の4種類の治療法を推奨しているようです。

しかし、

ヘルニアなどの慢性腰痛に関してNSAIDsは効果よりも副作用のリスクが大きいため治療に採用すべきではない

と、世界リウマチ学会は発表しています。

また、2017年2月に米内科学会が発表した腰痛治療のガイドラインでは、

まずは運動、集学的リハビリ、鍼治療、ヨガなどの非薬物療法を選択すべきである。(強い推奨)
非薬物療法の治療が不十分であった場合、NSAIDsを第一選択、トラマドールまたはデュロキセチンを第二選択として考慮する。
オピオイド(麻薬などの強いお薬)については、これらの治療が十分な効果が得られなかった場合に、リスクなどの説明含め十分なインフォームドコンセントを行った上でのみ使用すべきである。(弱い推奨)

とされています。日本の治療ガイドラインとは異なります。

しかも、日本の治療ガイドラインで推奨されている牽引は、日本整形外科学会の発表では

牽引療法単独で椎間板ヘルニアに対して治療効果を示した報告はない

とされており、実際に海外の病院では椎間板ヘルニアに対する牽引療法は20年も前に行われなくなっています。

さらに最近では、世界の脊椎外科学会をゆるがす大間違いと題して

そもそも椎間板ヘルニアの痛み症状は、現在考えられているものと全く異なる機序で起こっていることが発表されました。


これらの病院では聞くことができない事実や、これまでの当院での治療経験から、当院の椎間板ヘルニアに対する治療は以下の目的で行っています。

・脊椎のアライメント(並び)のバランスの改善

・新しく発見されたヘルニアの痛みの原因である神経根のインピンジメント(上下の脊椎がわずかに滑って神経根が挟まっている状態)の解消

・インピンジメント部位の脊椎の滑りを抑えるために、該当脊椎に起始、停止している筋肉の柔軟性の向上、筋膜の滑走性の向上

程度によって根治までの時間の差はありますが、神経根への刺激を軽減してくことで椎間板ヘルニアは治すことができます。