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ぎっくり腰への間違った対処|福岡市西区今宿の鍼灸院おるきブログ

おはようございます!

福岡市西区今宿の鍼灸院おるき、院長の小野です。

治療中などに患者様から良く、『近所の整体で◯◯と言われたから私はここが悪い。』という相談をされます。

医師以外の国家資格である鍼灸師や柔道整復師などをお持ちの先生方は法規制のため意外とこういうことを言えないのですが(診断権は医師しかありません)、日本では資格として認められていない整体やカイロプラクティックの先生などが知識の範囲内でおっしゃっている場合が多々あります。

(アメリカでは国家資格で6年制の大学で学ばなければ資格がとれませんが、日本でひどいところだと2週間程度の座学研修で資格を発行する民間団体があります)

先日も、ぎっくり腰になっているから良く冷やしなさい!そして安静にするしかないから病院などの他の治療に行っちゃダメです!と言われた患者様がいました。

腰痛は骨盤の歪みが原因です!なんかの都市伝説レベルの話を未だにおっしゃっている先生が多いのも困るのですが、ぎっくり腰に対して良く冷やしなさいもあまり意味がありません。

おそらく、急性期の処置=RICE(S)が根拠になっているのかな?

我々は急性外傷への対策として、安静(REST)、冷却(ICE)、圧迫(COMPRESSION)、挙上(ELEVATION)、固定(STABILIZATION)を基礎の基礎として教え込まれます。

そのため、急性期の症状=RICE(S)が第一選択と考える先生が非常に多いです。

また、野球選手などのスポーツ選手が試合後にアイシングをしている姿も馴染んできましたのでそのイメージで話されている先生もいらっしゃるのでしょう。

スポーツ後などにするアイシングは局所の疼痛閾値の低下や局所の炎症の改善などにも有効ですが、一番の目的は深部の血流を改善させて損傷した組織の回復を促すのが目的です。

感覚がなくなるぐらい(およそ15分〜20分)冷やすと深部の血流が増大します。そうすることで通常、筋肉の再生には48〜72時間かかるのを、もっと早めてあげよう。そういう目的があります。

ぎっくり腰の場合、組織の炎症はあっても出血を伴う組織の損傷は少なく、アイシングの真の目的は必要ありません。

ちなみに、『湿布で冷やすと痛みが取れるじゃないか!』と反論する先生もいらっしゃいますが、これは湿布に混ざっているハッカ成分がスースーするだけです。痛みが取れているのは湿布の有効成分である鎮痛薬が効いているだけです。

では、どのように対策をとれば良いかですが、確かに安静という時間の薬が一番です。そして、復帰を早くするための対策として温熱療法(ホットパック)、マッサージ、鍼治療、脊椎マニュピレーションが有効とされています。

特に温熱療法は術者の先生の技量に左右されないこともあり、日本の腰痛治療ガイドラインでも、世界の腰痛治療ガイドラインでも推奨されている有効な方法です。

慢性腰痛にはあまり効果がありませんが急性腰痛には高い効果を発揮します。

冷やすのとは真逆ですね。

そして、ガイドラインには、冷やす行為は出てきません。

こういうガイドラインは、システマティックレビューと言って科学的根拠を打ち出す最も質の高い研究によって決定されるので、冷却が有効な場合には掲載されるはずです。

ぎっくり腰になった時には自宅で簡単にできる対策として是非、温熱療法を試してみてください。

濡らしたタオルをレンジでチンすれば良いです。

時点のマッサージ、鍼治療、脊椎マニュピレーションですが、この中で日本で国家資格なのはマッサージと鍼灸だけですので、ぎっくり腰になったらまずはマッサージの先生や鍼灸師の先生を頼ってみてくださいね。